田舎の森の恵みにつながる人、半自給自足が急増?!八ヶ岳は縄文時代、豊かな森の恵みで日本の中心だっ

東日本大震災の直後、石巻市の市街地では、電気も水道も使えず、不便な避難生活を強いられていたが、孤立集落では、清潔で快適な生活を送っていた。


裏山にはいくらでも薪があるため、煮炊きには全く困らず、自然の中で用も足せて、水は裏山の沢から引いた簡易水道で使い放題だ。


印象的だったのが自然の力、とりわけ森の力だ。

木があれば薪で暖をとったり煮炊きをしたりできるし、水があれば炊事洗濯洗浄に使えるため、健康で清潔で文化的な暮らしができる。また森には山菜やキノコ、木の実が豊富で1年を通じて暮らしている。


恵み豊かな森があれば、私たちはとりあえず食べていける。


人のつながり、山水の恵み、山水の恵みを生かす力の3つが揃ってはじめて、私たちは本当の意味での安心、究極のセーフティーネットを手に入れられる。


狩猟採集時代である縄文時代が1万年以上ものあいだ続いた理由として、農耕に移行するのが遅れたからではなく、山水の恵みがあまりにも豊かで、狩猟採集生活でも十分に豊かな暮らしが送れたから


それらが揃うのは、都市ではなく田舎だ。森が豊かで、水に恵まれ、川や海や湖があって、人が古くから住んできた田舎である。このような場所に、次の社会をつくるカギがあるはずだ。