デパート、本屋がないので別荘暮らしに前向きになれない【2025年、人は「買い物」をしなくなる 望月智之 さん】

田舎暮らしの本質は厳しい自然の中で暮らすです

自然が厳しいところはどうしても森や畑が多く、大きなお店は少なく百貨店は存在しない


八ヶ岳の田舎暮らしは名古屋の方が多い、デパートや百貨店がないので田舎暮らしに自信がないと言われる


時代遅れになり消えていく可能性が高いと考えられるのは、都市部の百貨店や地方の大型スーパー、ショッピングモール、大型専門店などだ


大型商業施設が支持されてきたのは「品揃えのよさ」ゆえであった。だが、Amazonや楽天などといったECサイトであらかたのものを入手できるようになった今、「品揃えのよさ」はメリットになり得ない


実際、アメリカでは、大型ショッピングセンターが次々と姿を消している。「アメリカの今を見れば日本の10年後がわかる」と言われるが、日本でも実店舗は消えていく一方だろう。


週末のショッピングモールは、駐車場に車を停めるのも大変なほど賑わっていることもあるからだ。だが実は、賑わっているのは一部の店舗だけだ。業界全体を見渡すと、すでに多くの施設が苦戦を強いられている。


店にあった商品棚は、インターネットの登場により、「家にある」状態になった。さらにスマートフォンの普及により、棚は「手元に来た」どころか、「持ち出す」ことすらできるようになっている。


スマートフォン、あらゆるITデバイスに商品棚が移動することだ。リアル店舗よりもネット店舗のほうが品揃えがよく、口コミで商品の良し悪しを判断することもでき、しかもすぐ届く。消費者にとっての棚はもはや、リアル店舗の棚ではない。


店の雰囲気や、買い物中の家族との会話を楽しんでいる人もいるだろう。買い物のプロセスが少なくなっていった結果、人々はもともとあった「買い物の本当の楽しさ」に気づかされることにもなるはずだ。   


デパートや大型ショッピングセンターが近くになくてもスマホやネットあれば買い物には困らないので専門書籍が購入派、デパート派の方も安心して田舎暮らしをしてください