長野県不動産市況調査、不動産DI第8回が2019年10月時点の結果が発表。
全国の富裕層が別荘目的で取引する軽井沢、長野県の主要都市、松本市、長野市がプラスであったが、その他の地域はマイナスであった。
諏訪地域も他の地域同様、大きくマイナスであった。
軽井沢は例外として、県庁所在地の長野市、松本市がプラスであることから地方創成のことが頭をよぎった。
東京一極集中の是正のみと思われがちな人口は割合でみると違う側面がある。
割合でみると県庁所在地への人口が集中している。
1970年と2015年の人口を比較してみると首都圏の人口の割合は全国比で約28%から約23%へ下落したが松本市、長野市を合わせた人口の割合は約23%から30%へ上昇した。
なかでも大分市は25%から40%、高知市は33%から46%に上昇した。
長野市、松本市の人口割合が高いとはいえ人口総数自体は減少している中小自治体はもっと人口減少している。
全国の中小自治体が同じ取り組みをしても失敗する。行政主導の取り組みが失敗する理由は補助金で採算が合わないので持続性に欠ける。
県庁所在地の自治体には大きな会社の支店があるがそれ以外の自治体には中小企業しか存在しない。大きな会社に雇用されたいので、県庁所在地に人が集まる。
これからは中小企業と中小の自治体が提携して取り組むべきである。
茅野市と民間業者が提携して楽園信州ちのという団体をつくり茅野市の魅力を情報発信している。
最近は温暖化で全国的に夏は異常な暑さになってきた。
気候の変化にともない涼しいということが貴重な財産になってきた。
もともと茅野市、原村は高原野菜、セロリが全国有数の出荷地域。
茅野市は蓼科高原、原村にはペンションビレッジ、諏訪市には上諏訪温泉という全国有数の観光地があり、移住者を受け入れる文化を地域で長年かけて形成してきた。
涼しいこと、移住者を受け入れる文化で名古屋、神戸、東京等全国から避暑のための別荘、週末移住、工場進出が活発。
私も諏訪地域の一員なので、諏訪地域独自の魅力の発見、発信をがんばりたい。