住生活基本計画まとめ(原村、茅野市の空き家、移住に特に関係があると思われるところ)
平成28年3月18日に国土交通省より住生活基本計画が発表されました。
原村、茅野市の空き家、移住等に特に関係があると思われるところを、まとめてみました。
住生活をめぐる現状と今後10年の課題
・世帯数の減少による空家数の増加
日本の住宅の総数6063万戸、2013年(平成25年)に820万戸の空家数は平成35年には約1400万戸に、特に問題となる賃貸・売却以外用以外の「その他空き家」は2013年(平成25年)の約320万戸か2023年(平成35年)には約500万戸となる見込み。
・人口減少、少子高齢化、空き家の増加により、地域のコミュニティが希薄化し、高齢者、子供を地域で見守る機能の低下や災害に対し弱くなり、路線バス等の公共サービスの維持が困難になり、生活の利便性が低下
一般路線バスの路線廃止キロ:平成21から平成26年まで約8053キロメートル
・平成25年の住宅戸数は6063万戸であり、戸数的には十分である。
対策基本方針
・住宅すごろくを超える新たな住宅環境システムの構築
住宅購入でゴールという住宅すごろくを超えて、住宅の維持管理リフォームの適切な実施により、既存住宅の価値を維持し、流通を促進し、資産として次世代へつなげる。
建物状況調査、住宅瑕疵保険等を活用した品質確保
住宅リフォーム履歴情報等を活用した情報提供の充実
既存住宅の価値向上を反映した評価方法の普及定着
・急増する空き家の活用・除去の促進
空き家を賃貸、売却、他用途に活用するとともに計画的な空き家の解体・撤去を推進し、空き家の増加を抑制
地方圏においては特に空き家の増加が著しいため、空き家対策を総合的に推進し、地方創世に貢献
1.良質な既存住宅が市場に流通し、空き家増加が抑制される新たな住宅循環システムの構築
2.空き家を活用した地方移住、二地域居住等の促進
3.伝統的な日本家屋としての古民家等の再生や他用途への転換促進
4.介護、福祉、子育て支援施設、宿泊施設等の他用途への転換の促進
5.定期借家制度、DIY型賃貸借等の多様な賃貸借の形態を活用した既存住宅の活用促進
6.空家の利活用や売却・賃貸に関する相談体制や、空き家の所有者情報等の情報収集・開示方法の充実
7.防災・衛生・景観等の生活環境に悪影響を及ぼす空き家について、空き家等対策の推進に関する特別措置法などを活用した計画的な解体・撤去を促進
・強い経済の実現に貢献する住生活産業の成長
既存住宅の維持管理、リフォーム空き家管理等のいわゆる住宅ストックビジネスの活性化を推進するとともに、多角化する住生活産業に対応した担い手を確保し、研修等による育成を強化
※定期メンテナンス、建物状況調査(インスペクション)、住宅ファイル、空き家巡回サービス、DIYビジネス、BIMデータ等
あてはめ等については、次回以降で考えていきたいと思います。